「寄島」(よりしま)には、毎年冬になると食通の通う「かき小屋」が立ち並びます。 いかだで育ったかきを、かき小屋の漁船「海真丸」で水揚げします。殻についた苔や汚れを落とされたかきは、一週間ほど海に戻されます。この間に、かきは豊富な海の栄養を取り込んで、身が太るのです。そうして、もう一度水揚げされたかきを一つ一つ丁寧に剥いていきます。風味が良くクリーミーで濃厚な味わいで、他の地域の牡蠣と違い、殻が薄く身がぎっしり詰まっており、火を通してもあまり小さくならないのが特徴です。 寄島の海域に牡蠣養殖の好条件が揃っており、特に牡蠣の餌となるプランクトンが多く、他の地域に比べ2~3倍以上生息しています。高梁川からの栄養分が豊富な上、潮の干満差が大きく、水代わりが良いため、良質の牡蠣が1年で育ちます。
